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節目の顔(太チェーン込)
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職人としてこの場所で最高の仕事をしてやろう。
あの日にした固い決意を今でも思い出します。
トモダチに内装を手伝ってもらいながらオープンしたぼくのお店。
手伝ってくれたみんなのツヤツヤした笑顔は忘れられません。

あれから月日は流れ、2012年2月。
おかげさまでぼくのお店は、オープン10周年を迎えることができました。

ここに至るまでの年月は激動でした。
看板を掲げお店を始め、制作に打ちこみ、奥さんをもらいました。

たくさん笑いました。嬉しいこともいっぱいありました。幸福でした。

迷い悩みました、怒ったり悲しんだりもしました。

軽々しくは話せない大きな喪失に打ちひしがれた時期がありました。

思い返すと10年分のさまざまな感情が一挙におしよせてきました。

「十年一昔」と言うように、これは、おおきな区切りの単位です。

この区切りにふさわしい、10年間の集大成になるような、いかにもぼくらしいものを記念に作っておこう。
この作品はそうやって始まりました。

最初は巨大マロネックレスになる予定でした。

けれど原型の段階から巨大すぎてしまいこれでは鋳造も難しく、それならばと顔の部分だけを残し他は削ぎ落とすことにしたのです。
巨大マロの、だからこれは「面の皮」なのです。
面の皮なので、あえてお面のように裏側をくり抜いています。

仕上げてみるとこれはDAIZENを始めた頃に作っていたフェイスネックレスの似姿でもありました。

似てはいますが同じではありません。

過ぎていった10年の歳月が、あたらしいこの顔には確かに刻まれていました。

おおきな区切り、10年の節目に生まれたこの顔は、節目の顔と名づけることにしました。
10年経てば人の顔は変わります。

ぼくの顔も10年前とは違います。

だけど面の皮のその奥の、本質の部分だけは、今も昔も変わりません。

やはりぼくは10年前と同じく、職人でいられることにプライドを持っているのです。

おおきな節目を迎えた今、人には誰しもそういう背骨があるのだと、悟りめいて思うようになりました。

この作品は完全受注生産にしました。

節目の顔を望んでくれたお客さんを思いながら、じっくりと仕上げたいのです。

お客さんと相談しながら石をあしらったり金の刻印ポイントを入れたり、カスタムメイドすることもできます。

ぼくの10年はぼくだけの物語ですが、この作品を選んでくれたお客さんにも、その人だけの10年が、物語があるはずです。

ぼくとお客さん、ふたりの10年がこの作品を通して重なったなら、きっと楽しい何かが始まる気がするのです。

節目の顔+チビMラウンド+奏でる手(太チェーン込)
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